チャウ・シンチー

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 チャウ・シンチー(周星馳)

 チャウ・シンチーは、1962622香港に生まれ。子供の頃からブルース・リー(李小龍)に憧れ功夫を習っていてた。

 高校を卒業した
1982年、TVB(香港のテレビ局)のオーディションに友人の梁朝偉(トニー・レオン)と一緒に受けにいって、自分だけ落ちしまうが、知人のつてにより夜間訓練班の生徒となる。

 83年より同局の子供番組の司会を務め、87年よりテレビドラマに出演するようになる。その後数年間、バラエティ番組などに出て人気を博しドラマへ移行。

 翌
88年には映画デビュー作『霹靂先鋒』(88年)で台湾金馬奨(台湾アカデミー賞)最優秀助演男優賞を受賞。映画とドラマのかけもち出演が続くが、90年あたりから次第にコミカルな役柄が増えてきて、ついにその年、周潤發の『ゴッド・ギャンブラー』のパロディ作品『賭聖/ゴッド・ギャンブラー賭聖外伝』(90年)が大ブレイク、同年の香港映画での興行収入の記録を塗り変えることになる。

 以降は立て続けに出演作品が興行収入の上位を占めるようになった。
97年、日本でも「食神」などかなり話題にのぼるようになって、足かけ2年のプロジェクトとなった『少林サッカー』(01年)では、鋼鉄の脚の持ち主“シン” を演じるために1年以上かけて体を鍛えた。

 日本ではこの『
少林サッカー』(01年)で一躍その名を知られるようになった。この驚異的な映画を作り上げたのは、俳優や映像作家としてマルチな活躍を見せるチャウ・シンチー。

 日本ではまだ馴染みがないが、香港の人々にとっては、チャウ
・シンチーとジャッキー・チェンの映画は公開されれば観に行くのが当たり前、というほどのメジャーな存在である。

 そして『
カンフーハッスル』(05年)の二作連続で、香港歴代興行収入の記録を塗り替え、監督・脚本・製作・主演をこなす2006年現在世界で最も才能のある人物の一人である。



『少林サッカー』DVD紹介 おすすめ度:★★★★★

 香港で公開されるやあっという間に歴代興行成績No1を記録した大ヒット・アクション・コメディ。

 ワイヤーアクションと
CGを駆使し、ありえないサッカー技を見事に映像化させ、チャウ・シンチー監督・主演で描いた、今までにないサッカー・エンターテインメント。

 黄金の右と呼ばれるサッカー選手ファンは、チームメイトのハンが持ちかけた八百長試合に荷担したことがきっかけで、自慢の脚を折られてしまった。夢半ばで諦めざるを得なかったファン。それから20年、ファンは、いまやサッカー界の首領として君臨するハンの雑用係にまで落ちぶれていた。

 そんなある日、ファンは街で不思議な青年“シン”と出会う。少林拳を信奉する彼は、くず拾いをしながら道行く人に少林拳を説いて回っていた。ファンはふとしたことから“シン”の超人的な脚力を見抜き、自らがなし得なかった夢を“シン”に託すべく、彼にサッカーを教え込むのだった。


 この作品は、とにかく、ただ純粋に楽しませてくれる事においてはこれ以上の映画はない!サッカーシーンやところどころに使われるCGの使い方は非常に巧妙。それに加えて全体的にちりばめられた笑い部分も相当な見所だったりする。

 これほどズバ抜けた映画を作る香港人がいたのか、と思った。ギャグのセンスは依然として香港映画特有ではあるものの、映像のセンスが国際的に通用する内容になっていて、その微妙なバランスが抜群にいい仕上がりになっている。

 共演している“ムイ”役のヴィッキー・チャオは可愛くこのキャスティングも絶妙。“ムイ”が饅頭を作るシーンは感動もんで、“シン”役のチャウ・シンチーがサッカーボールを使ってチンピラたちと対決するシーン、そしてクライマックスの「全国サッカー大会の決勝戦」の3シーンを見られただけでも満足だ。

 何度も言うが、とにかくこの作品はハンパじゃなく面白い!


『カンフーハッスル』DVD紹介 おすすめ度:★★★★

 この作品は単なるコメディかと思っていたのだが、注目はもちろん続々登場するカンフー・アクションだ。

 伝説の殺し屋役に、
15年ぶりの映画出演となるアクション俳優、ブルース・リャンが登場するなど、1970年代から活躍してきたカンフー俳優たちを起用していることで、そのアクションは本物である。それに加えてワイヤーを始めとするVFX効果と組み合わせた華麗な闘いを披露してくれる。


 荒唐無稽なサッカー対決を描いた『少林サッカー』で世界的なヒットを飛ばしたチャウ・シンチー監督がカンフー映画に挑んだアクション・コメディ。

 なお、2005度にアメリカで公開された外国映画として最大のヒット作となった。そして、その年のゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされた。


 ギャング団の一員となることを夢見るチンピラの主人公が、ギャング団とカンフー技を隠し持つ街の庶民たちとの抗争に巻き込まれていくさまを、ギャグと本格アクションを散りばめ描く。

 チンピラの“シン”は、街を牛耳るギャング団、斧頭会に入ることを目標に、カツアゲに精を出している。“シン”が、貧民街のアパート、豚小屋砦で悶着を起こしていると、そこへ斧頭会がやってくるが、カンフーを極めた住民があっさり撃退してしまった。

 斧頭会は報復のため刺客を放つが、平和を守ろうとする最強の家主夫婦に倒される。斧頭会は“シン”を仲間に引き入れ、狂気の殺し屋と呼ばれる達人を招く。家主夫婦と達人の壮絶な闘いを前にした“シン”は、自分の中で、何かが目覚めるのを感じていく…。

 アジアのエンターテイナー、チャウ・シンチーが、『少林サッカー』に続き、今回も、監督・主演・脚本・製作の4役を務めた。今回は、チャウ自身が敬愛してやまないブルース・リーに捧げるオマージュ作品として、小粋なギャグを散りばめながらも見応えたっぷりのカンフー映画に仕上げている。

 主役はやはり、どこか間の抜けた、愛すべき負け犬キャラクター。真の強さを目にして覚醒していくヒーロー像を、チャウ独特のフットワークで演じている。



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